田村正資『問いが世界をつくりだす:メルロ=ポンティ 曖昧な世界の存在論』
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## 書誌情報
書名:問いが世界をつくりだす:メルロ=ポンティ 曖昧な世界の存在論
著者:田村正資
版:
出版者:青土社
出版年:2024年
シリーズ:
ISBN:9784791776672
入手日:2026.2
読了日:
## 目次
はじめに 世界は「問い」を待っている
序論 現象学においてなぜ曖昧な世界が問題になるのか
Ⅰ 未規定性 ここからは見えないティーカップの裏側について
第一章 見ているものと見てはいないもの
第一節 ライプニッツの「実測図」に対するメルロ゠ポンティの批判
第二節 ケリーによる「あらゆるところからの眺め」説の検討
第三節 「未規定性」の役割の再考
第二章 経験をつなぎ合わせる未規定性――グールヴィッチとの対比
第一節 グールヴィッチの参照理論
第二節 メルロ゠ポンティによるグールヴィッチ批判
第三節 メルロ゠ポンティにおける経験の未規定性
第三章 「私たちにとっての即自」という逆説
第一節 超越と内在
第二節 「何ものか」の超越
第三節 「私たち」という内在――バークリとの比較
Ⅱ 動機付け うまく説明できなくても、うまく振る舞うことはできる
第四章 対面と共存――動機付けられる主体の空間性
第一節 世界との対面――『知覚の現象学』における奥行きの経験
第二節 世界との共存――『感性的世界と表現の世界』における運動の経験
第三節 時間性と空間性
第五章 規範を感じ取る――ウィトゲンシュタインとの対話
第一節 私たちの行為と言語化可能な規則の関係
第二節 規範に対する感覚――「方向付けられた不満足」と「状況付けられた規範性」
第三節 身体化された規範性の在り方――メルロ゠ポンティの知覚‐行為論
第四節 規範の感性論から規範の存在論へ
第六章 可能性が配合された現実に取り組む――メルロ゠ポンティの行為論の定式化
第一節 前史としてのサール゠ドレイファス論争
第二節 ドレイファスのメルロ゠ポンティ解釈――意図的行為から区別された没入的対処
第三節 ロムデン゠ロムラックのドレイファス批判――全面的な没入的対処の批判と可能的なものへの拡張
第四節 現実的であるとはどのようなことか
第七章 動機付けられた主体は自由でありうるか?
第一節 知覚における「動機付け」――『知覚の現象学』を主な対象として
第二節 「動機付け」論の問題点および自由との関わり
第三節 動機付けと情念
Ⅲ 試問的様態 問いかけとしての私に応えるように、この曖昧な世界は存在する
第八章 未規定的な世界を把握するとはどういうことか――概念主義論争とのクロスオーバー
第一節 知覚内容は概念的か非概念的か
第二節 学びつつある意識
第三節 「動機付け」と「未規定的なものの地平」
第九章 英雄と悲劇――メルロ゠ポンティにおける歴史的偶然性
第一節 『知覚の現象学』における偶然性
第二節 英雄と悲劇
第三節 私と世界の奇妙な関係
第一〇章 「何ものか」は在る――知覚的信念について
第一節 問いかけと知覚的信念
第二節 知覚的信念
第三節 知覚の存在論的機能
第四節 世界にとって、実在するとはどういうことか
第一一章 試問的な様態で存在する世界
第一節 A・J・エイヤーの命題
第二節 問いかけの存在論――試問的様態で存在する世界
第三節 世界の創造としての表現
結論 志向性の探求の果て――未完成な作品としての世界
あとがき
参考文献/索引